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真実 [雑談]

最近某缶コーヒーのコピーで「嘘は嫌いだ」というのを良く見ます。その缶コーヒーはきちんとした原材料を使っていますよ。と言うことを伝えるためのコピーなのだけれど、恐らくこのコピーを考えた人は、コーヒーだけのことを言うために考えたのではないだろうなぁなんて思います。

大学時代に「嘘」はいいのか悪いのか?とテーマについて考える授業がありました。
「嘘」は一般的に悪いと言われています。「うそつきは泥棒の始まり」ということわざがありますが、ひとつ嘘をついたら、その嘘をごまかすためにさらに嘘を積み重ねていって、最終的は何がホントなのか?何てことも。
「嘘」が悪いという例を挙げるならば、食品偽装の問題でしょうか。本当は外国産なのに、日本産だと偽って売っていた。などなど。

では「嘘」はいけないのか?
例えば病気の告知で余命があまりないという判断を患者に伝えなくてはいけない場合に本当のことを言っていいのだろうか。とか、相手に余計な心配をかけたくないと思うときにつく嘘だったり、一口に嘘といってもいろいろな使用場面があります。

最近テレビの某情報番組でブログをわざわざ立ち上げて使用して、制作会社が謝罪したことがありましたが(あるある大辞典と同じ制作会社ですが)、これに限らずテレビが放送していることって絶対正しいのか?といわれると、
「うーん」とうなってしまいます。例えば食べ物屋を紹介する時には必ず「美味しい」といわなければいけないですし(もし、美味しくないなんていうとそれはそのお店にとっては何のメリットもないわけですからわざわざ放送してくれなんて頼まない)。だけど実際テレビを見てそのお店に行って食べてみると「なんだ、美味しくないじゃん」なんていうこともあるわけです。

最近あるクリエイティブディレクターの方が「テレビが完璧、と考えるとどうしても厳しい目で見てしまうけれど、テレビって不完全、て考えると少しはやさしい見方ができる」と言っていましたけれど、確かにそれはそうなんですけれど、テレビを不完全として思っている人は先ずテレビをあまり見ない人なんだろうなぁとおもいますけれど。

で、今回のテーマの真実ですが、真実なものって実は無いのではないか?なんて思います。
例えば今では地球は丸いだったり、地球が太陽の周りを回っているなんて事は一般的に常識とされていますが、昔は地球は平らで、海の端っこまで行くと地獄に落ちるとか、地球が中心でその周りを太陽が回っているのだ。ということがその時の真実になっていたわけで。歴史にしても、もしかしたらこれからどこかの土地で何か新しい発見があって、学校で勉強してきた歴史と異なる部分が起こってくるのかもしれない。

そう考えだすと、何がいったい本当なのかわからなくなる。

自分は理系出身のせいもあるかもしれないのだけれど、結構疑り深い性格で自分で確かめてみないで信じるということはあまりしない。(「理系の人々」という漫画にもそういう事を書いているところがありましたけれど)

昔に比べればましになりましたけれど、一時期は人を信じられないということも無かったわけではない。
でも、一人だけで生きているわけではないし、他人から受け入れられたいという気持ちはあるということに気がついたときにその考えは持たないようになりましたけれど。

今のように迷走している時代だと、何を信じていいのか分からない人も多いだろうし、そういうときに限って新宿とかで宗教の勧誘なんかしているのをみると、弱みに付け込んでいるよなぁとおもったりするのですけれど、結局のところ、最終的には自分で判断するしかないのですよね。

相手の気持ちは完全にはわからない。だけど、その人のことを信じていたいという気持ちがある。
とするならば、それは紛れも無い真実(信実)なのではないかなんて思います。


理系の人々

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  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2008/09/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




うその倫理学

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  • メディア: 単行本



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