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デザインについて [雑談]

デザインという言葉から連想する言葉。

工業デザイン。インテリアデザイン。ファッションデザイン・・・デザインという言葉は沢山ありますが、
そもそもデザインするということはどういうことなのか。

Wikiではきちんとかいてますが、
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人間の行為(その多くは目的を持つ)をより良いかたちで適えるための「計画」
である。

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という。

だから、何も目に見えるものだけがデザインというわけではない。

例えば、drug designというのは、簡単に言うと、薬のデザインですが、
病気の原因となるところ(鍵穴)に、薬(鍵)がはまらないといけないわけです。
しかし、鍵穴に鍵がはまるまでに、他の鍵のところにはまってしまうと、思わぬ副作用が出たりします。
サリドマイド事件では、2つの鍵が入っていた(しかし、それらは鏡像の関係にあったため、事件が起きるまで気がつかなかった)と考えられますし、抗がん剤などの強い薬を飲むと副作用が起きるのは、患部の鍵穴に届く前に、色々と鍵が悪さをしているので、その鍵をきちんと鍵穴まで届けるような仕組み(専門的にはdrug delivery system:DDSなんていいますが)も重要になってきます。

ちょっと専門的になりすぎましたが、これに限らず、良いデザインというのは身の回りに溢れています。

今月のCasa Brutasにデザインの特集がされていますが、その中にMoMAのキュレーターのPaola Antonelli(パオラ・アントネッリ)が紹介するデザインがでてきます。

GYRE一周年でMoMAストアで彼女のサイン会をやっていたので、ちょうどその時に買った本がこれ。

Humble Masterpieces

Humble Masterpieces

  • 作者: Paola Antonelli
  • 出版社/メーカー: Thames & Hudson Ltd
  • 発売日: 2006/03/13
  • メディア: ペーパーバック




何気なく普段使っているものたちのデザインについて成り立ちを書いています。

でてくるのは、ファスナーだったり、コルクの栓だったり、バンドエイドだったりと馴染みのあるものばかりです。

日常にあるデザインはあまりに普通すぎて、いつの間にか欠かせないものとなっていますが、実はそういうものをデザインするのはとても難しい。深澤直人さんはそういうデザインが上手い方ですが・・・

深澤さんが書いた「デザインの輪郭」という本に「幸せの現象」という項目があります。
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何かを達成した時とかではなく、かといって、特別に気持ちのいい感触を味わっただけでもないのに
「幸せだ」と感じる瞬間。
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この些細な感触に気付くことが、デザインをするにあたって重要になってくると書いています。

例えば、ひじ掛け椅子に座った時のひじを置く裏の部分とか。座らないで眺めている分には全く意味を成さないけれど、座ると、無意識のうちに触っていることがある。そういう所は普通目でチェックしない、いわゆる「見えないもの」だけれど、そういうところもきちんと考えて作っているかどうかでその椅子の完成度は大きく異なってくる。

デザインにはいわゆる、おもてなし(ホスピタリティ)という意味も含まれているのではないかなんて思ってます。



デザインの輪郭

デザインの輪郭

  • 作者: 深澤 直人
  • 出版社/メーカー: TOTO出版
  • 発売日: 2005/11
  • メディア: 単行本



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